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カテゴリ:花を愛でる( 23 )

向島百花園4 (6月15日)

先週金曜日の『向島百花園』と『堀切菖蒲園』のダブル散策、
百花園のアジサイ、堀切の花菖蒲と書き留めて、再び百花園の植物に戻ります。

この日初めて菩提樹の花を見ました。
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葉っぱの下に垂れるように咲いていました。
ありがたや~、などと口走ると、例の物知りおじさん(自称・イソノナミヘイさん)は哀れむような目で我ら(友人と私)を見、あれは違う木だ、とおっしゃいました。
その木の下で釈迦が悟りをひらいた、とされるのはインドボダイジュの木。これはクワ科の木で、今目の前にしているのはシナノキ科。インドボダイジュは熱帯植物で中国では育たず、葉が似ているシナノキ科の木を菩提樹と呼んだそうな。それが日本に伝わった。科が違うんだから親戚にもならないのか・・・
またシューベルトの歌にある『菩提樹(リンデンバウム)』これはセイヨウボダイジュというらしい。シナノキ科、シナノキ属で目の前のボダイジュとは兄弟のようなものだけれど、やっぱり違う木だそうです・・・植物ってこういうことが往々にしてあり、ややこしいです。

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これはアサザ。絶滅の懸念がある水生植物。ちぎり絵のような花びらが美しく印象的。

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コバンソウとヒメコバンソウ。こうやってコラボで見るととてもきれいです。
コバンソウは外国から入ってきて日本に定着、畑作物と競合するためやっかい物だそうです。名前はいかにも〈小判草〉なのにね。

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うーん、なにやら妙な花だ・・・名前はウツボグサ、
ウツボに似てる?などと口走るとまたしてもナミヘイさんの冷たい視線・・・
ウツボとは凶暴な魚類の・・・ではなく、〈矢を入れて携行するための筒状の容器〉なのだそうだ。モノがわからんので、ここは、ふーんですませておいたが、そのうち調べてみることにしよう・・・どんどんそういうのが増えていくような~。
友人のお母様が、このウツボグサを指して、〈便所草〉と呼んだらしい。それもまた謎・・・そのうち調べて・・・

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トモエソウ(巴草)
オトギリソウの仲間、花びらがねじれたようになっていて、ここから〈巴〉の名が。

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ニワナナカマド 群れて花が咲いていても、清楚な白い色で涼しげな花。
自分ちの庭に欲しいです。

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ヌマトラノオ(沼虎の尾)湿地に群生します。よく似たオカトラノオというのもあります。こちらの方は草原や山中に生えるそうです。

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向島百花園の名物『萩のトンネル』
ツルの誘引作業もされていました。萩の咲く頃が楽しみです。
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by nekotaro-x | 2012-06-20 14:12 | 花を愛でる

「堀切菖蒲園」をあとに

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「東海道五十三次」の江戸の浮世絵師・歌川広重は堀切の花菖蒲の絵も描いています。上は「名所江戸百景」の夏の部『堀切の花菖蒲』の絵です。夏らしい涼やかな絵です。
紫の花色が背景の空と水の青に映えて広重らしい色彩です。

堀切菖蒲園は花菖蒲がやはり有名なのですが、他の花もあります。今だとノカンゾウ、夏菊、ギボウシ、花ザクロ、クチナシなどなど。
その中で目を引いた「フェイジョア」という木を。
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フェイジョアは花というより果実で知られています。日本ではあんまり、かもです。原産はウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部。果実を生食の他、果実酒やジャムやジュースとして食べるそうです。

さて堀切菖蒲園をあとにして、京成線の堀切菖蒲園駅に向かいます。
その道すがら出会った花たち。
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ちょっと変わった感じのアジサイです。装飾花ひとつひとつがマーカーでグルッと描いたような。調べてみたら多分『ウズアジサイ』というらしいです。すごくかわいい。

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これは普通のガクアジサイ、中心の両生花が咲き始めています。
ここにおしべとめしべがあり、結実します。

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タチアオイを見ると夏だな~と感じます。浴衣と縁日のイメージですね。

最寄駅が「堀切菖蒲園駅」というくらいだから、この界隈の中心はやっぱり「菖蒲園」。
一年の中でも菖蒲の咲く今が一番、人足が多いことと思います。
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by nekotaro-x | 2012-06-18 11:32 | 花を愛でる

堀切菖蒲園の花菖蒲

ここ「堀切菖蒲園」は6月中は「菖蒲まつり」が催されています。
栽培されているのは200種の花菖蒲。
花菖蒲の原種はノハナショウブ、日本各地や朝鮮半島に自生する多年草です。
栽培が始まった時期はさだかでないようですが、江戸時代には花菖蒲園が作られ、
人々の行楽の場所にもなったといいます。堀切は花菖蒲の盛んな栽培地で、栽培と同時に多くの品種も作られていったそうです。
ほんの、ほんのごく一部を。

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「堀切の夢」 ここ堀切菖蒲園のオリジナル、ここでしか見られないそうです。

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       「児化粧」

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これは「玉宝連」 右のつぼみのようなのが開花した状態、左の開いているのは、もう花期の終わり、だそうです。こういうのを玉咲きというのだそうです。


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      「山紫水明」

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           「葵の上」

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 「潮来」

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 「金鶏」
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      「沖の波」

花菖蒲というのはどれもすっくりとした立ち姿で、いかにも美人がわんさか。
新品種の開発がさかんなのもなんとなくわかります。
また紫色の濃淡で上品そのもの。貴婦人の感じですかね。
花の名前にも絢爛な感じがします。「夢の羽衣」「深窓佳人」「天女の冠」昇竜」etc.
名前から姿を想像するとしてもなにやらゴージャスな雰囲気です。

次回は「堀切菖蒲園」から菖蒲園駅に戻る道中に出会った花を。
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by nekotaro-x | 2012-06-16 22:07 | 花を愛でる

山紫陽花(ヤマアジサイ ) 向島百花園

今日は向島百花園と堀切菖蒲園のダブル探索、疲れました~。

まず向島百花園ではアジサイがあちこちに。
菖蒲の前で三脚を構えるカメラマンたちも。
他にも草花はいろいろ咲いています。
(前に来た時いろいろ教えていただいた物知りおじさんにも再会)

アジサイの分類となると本を読んでもよくわからないのですが、
日本自生のものはガクアジサイということでいいんでしょうか。
関東地方と東海地方の南の海岸辺りに自生しているのをハマアジサイというのですが、
ハマアジサイ=ガクアジサイとしている本もあります。
対して山中に自生のものをヤマアジサイ、でもヤマアジサイも装飾花が額縁のように、中心の密集した花(結実するのはこちら、額のような大きな花は結実しない)を取り囲んでいます。
ってことはヤマアジサイもガクアジサイなのではないのかな。
この辺は後々調べておきたいと思います。

ただ、ハマアジサイ(浜紫陽花)とヤマアジサイ(山紫陽花)の見分け方は
葉っぱだそうです。(これは百花園の物知りおじさんから聞きました)
ハマの方は葉が厚く固い、ゴムの木の葉のように光沢がある、ということです。
海岸べりに咲いているため、直射日光や潮風にさらされる、なので水分を葉にためて乾燥に耐えられるように、だそうです。
一方ヤマアジサイは湿気の多い山中にあるため、葉が薄く艶もない。なるほど~。

そこでヤマアジサイの双壁であるらしいシチダンカとキヨスミサワ。
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こちらはシチダンカ(七段花)  昔から文献には登場してたのに実際には見つからず
まぼろしのアジサイと言われていたらしい。昭和34年に兵庫県、六甲山で見つかり、今は全国あちこちに増えています。薄紫色の八重が清々しいです。

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キヨスミサワ(清澄沢)  装飾花の赤い縁取りが珍しい。
この赤色はやがて消えていくそうです。

他のアジサイいくつか
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ヤマアジサイ 紅
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ヤマアジサイ 舞妓

しんがりはガクアジサイ(ハマアジサイ)のスミダノハナビ
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アジサイといえばびっしりと花が丸く集まったのをすぐに思い浮かべますが、日本自生のヤマアジサイなどのこじんまりとした清楚な美しさもとても魅力的でした。
いや、こちらの方が好みかもです。

次回は「堀切菖蒲園」です。
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by nekotaro-x | 2012-06-15 19:39 | 花を愛でる

向島百花園3

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    こちらはユキノシタ(雪の下)
植物の名前ってもちろん人がつけたのですが、なぜそういう名で呼ぶのか、この由来がまた興味を誘います。人との関わりの中からその名が生まれたということは、名前が人と植物の歴史を語っているともいえるでしょうね。

さて「雪の下」、この命名には諸説あるようです。
白い花を雪と見たて、その下に葉がちらちら見えるから、という説。
つまり白い雪に見えるほど群生しているんでしょうね。
また葉は越冬するのでその上に雪が積もった様子を例えたとする説。
ちょっとつわぶきの葉っぱに似ています。
他にもイケ(井戸)の中などに生えているため「イケノシタ」が「ユキノシタ」に転訛したとする説。井戸の近くなどの湿ったところによく生える生態を表わしています。
また「雪の舌」とする説も。2枚の花弁が大きく垂れ下がったのを舌と見立てたようです。つまり白い舌・・・・・おもしろいもんです。

このユキノシタはミミダレグサ(!)ともいわれ、身近な薬用植物でもあります。
薬用部位は葉、中耳炎や耳だれに効果があったらしいです。
生薬名は「虎耳草こじそう」。虎の耳だれにも効いた、のではなく葉っぱの形が丸くて虎の耳に似てるからだとか・・・・他にも小児の鎮咳、解熱にも使われたようです。
それにしても同じ植物を指してユキノシタとミミダレグサはあまりのイメージの隔たりではないですか。見る観点の違いといえばそれまでですが。
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ヒレハリソウ(鰭玻璃草)
原産はヨーロッパ、西アジア。別名はコンフリー。
明治時代に牧草として日本に入り、一時は長寿の効果があるとされ広く家庭菜園に植えられました。
人によって他の地域からもたらされ定着した植物(帰化植物)の中でも繁殖力、生命力の大きいものは野生化し、やがて雑草化したのですが、このヒレハリソウなどもそのひとつです。畑にもはびこり、お百姓泣かせであるそうです。
平成16年、厚労省からの通達で、このコンフリー自体あるいはこれを含む健康食品を摂食したことで重篤な肝障害が多く起きたとして(事例は海外)、摂取しないよう呼びかけがありました。

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ニワゼキショウ(庭石菖)こちらは北アメリカ原産、やはり明治に日本にもたらされました。いわゆる雑草ですがとてもかわいい花です。

他にも見頃の花はあったのですが、途中から雨が降り始めカメラはあきらめました。
シャクナゲ、カルミヤ、ウツギ、ムラサキツユクサ、マユミ、ヒメルリトラノオなどなど。

もう少し早く来ていれば見ることができたようなんですが、ハナイカダの花。ミズキ科の植物なんですが、雄木と雌木があって、これは雄花の写真です。(本からの転載)
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葉っぱの上に乗っかったように花がつきそこに黒い実がなるという、おもしろい植物です。
雌花は雄花と同じように葉っぱの上に、普通1個の花がつきます。
そして夏にはこうなります。↓
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これはぜひとも実物を見なくてはなりますまい。
ちょっと触ってみたいけど、「植物には触れないで」の立て札が・・・
来年の春には実現したいです。

年間パスポートを買って、せめて月イチくらいでは行きたい「向島百花園」。
これからはあじさいが見頃になるのでしょうね。
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by nekotaro-x | 2012-06-03 22:08 | 花を愛でる

向島百花園2

これは「向島百花園」でなくても、今の時期ならどこでも見られる珍しくない植物です。
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     ご存知ドクダミ
日本生育の三大民間薬「ゲンノショウコ・センブリ・ドクダミ」の中でももっともポピュラーなような気がします。
民間薬とはいいますが、生薬として日本薬局方にも収載されています。
生薬名はジュウヤク(重薬、十薬)。
局方によると、適応として便通薬として、慢性皮膚疾患に利尿消炎として煎じて飲む
と記載されています。
古来民間薬としては、十薬の名の通り、それ以外にも幅広く使われてきました。
清潔感ある白さもきれいで、夏の季語にもなっています。

ま、それくらいにしておいて。
珍しいドクダミを百花園で見つけました。
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白い花びらのようなのは実は苞(ほう)といい、つぼみを包んでいた葉の変形です。
(真ん中の黄色い部分が花穂、花びらはない)
これが本来白いのに、緑色が混じっています。
例のおじさんの説明では、変異種だね、と。
へえ、そうなんだ、それは珍しいやね。

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これはヤエドクダミ
苞が八重になっています。一見ドクダミだとは見えないですが、ドクダミの品種のひとつだそうです。初めて見ました。



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クロバナロウバイ(黒花蝋梅)別名はアメリカロウバイ 
明治時代北米からもたらされました。実物は写真よりももっと黒っぽかったです。
ロウバイの仲間ですが、こちらは初夏に開花します。(ロウバイは冬に咲く)

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ワスレナグサ(勿忘草)あまりのかわいさに庭に植えようと決意しました。来年ね。

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梅、白加賀の実が鈴なりに。
この向島百花園は江戸・文化文政の頃の文人たちのサロンだった、ということで庭にはちゃんと茶室もあります。
開園当初は360本の梅の木が主体だったそうです。
その後「万葉集」や中国の詩経にある植物等を集め、四季を通じて草花の観賞ができる庭になったといいます。
今も梅の木は多く、中でも白加賀が多いそうです。白加賀といえば、うめぼし。
うめぼしをお茶うけにして、当時の文人たちはお茶を楽しんだのでしょうね。

あともう少し続けます。
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by nekotaro-x | 2012-05-31 13:03 | 花を愛でる

向島百花園1

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先日、初めて『向島百花園』に行ってきました。
江戸は文化文政時代につくられた、文人たちの集う草園でした。
作ったのは裕福な商人・佐原鞠塢(さはらきくう)。親交のあった文人たち、漢詩人や書家、画家などの交流するサロンのような場であったといいます。
庭のしつらえも、庭遊びやお茶会にふさわしい、風流なおもむきある草園になっています。

今は新緑の季節、木々は青々としていますが、なにぶん花が少ない時期。
それほど広くはない庭園内を友人とうろうろしていると、ひとりのおじさんが声をかけてきました。こ、こんなところでナンパ?・・・なわけはなく、このおじさんは植物博士ともいうべき、膨大な植物に関する知識を持った人で、明らかに無知そうな我々にいろいろ教えてくれたのでした。
びっしり2時間、小雨に打たれながら、聞いた話は実に興味深かったです。
(あらかた忘れてしまったが・・・)

その博士曰く、「植物のおもしろさは、その後ろにある文化史だよ。当時の人々がその植物をどう見ていたかを探るのがおもしろいんだよね。」
う~ん、師匠と呼ばせていただきたいと思うほど、今私の中に芽生えつつある植物への興味をズバリ言い当てていただきました。なわけで、とても楽しい時間でした。

この百花園は現在は東京都の管理下にあります。園の入り口にある管理人さんたちの部屋には、創設者、佐原鞠塢翁の子孫になる方がいらっしゃるそうです。

東京都の職員さんたちが、園内の植物を数日ごとに調査して、「お花の見頃情報」なるものを随時更新していくそうです。これを見るとその時の花の状態(見頃とかもう終わったとか)を知ることができ、とても重宝なのだそうです。
(それを手に入れる裏ワザ?も教えていただきました)

さておじさんが教えてくれたいちばんの見頃はこれです。
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カラタネオガタマ
漢字で書くと唐種招霊。字から察するになにやらいわくありげです。
モクレンの仲間にオガタマノキというのがあって、そのオガタマノキ属に属する木です。
オガタマノキが日本自生なのに対して、こちらは字のごとく中国産。
江戸時代に来日したそうです。
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       カラタネオガタマのつぼみ

オガタマノキというのは「招ぎ霊(おぎたま)」から転訛した名で、神前に供えて神霊を招ぎ奉る木であったということです。
サカキと同じく神木なのですね。各地の神社にも植えられているそうです。
カラタネオガタマの方は神事には使われていなかったと思いますが、
名前の由来はそういうことですね。

この花はとても甘い芳香があり、バナナやバニラに似た香りなのだそうです。
顔を近づけると微かにそんな匂いがしましたが、お天気の良い午後にはそれはよく香るのだそうです。そういえば、トイレの横に植えられていましたが、そういう理由?


あといくつか写真を撮って来たので、次回書きとめておきます。
そうだ、百花園から見えた、今話題(すぎる)のスカイツリー。
この日は曇り空で、ぼんやりと存在感薄いスカイツリーで良かった?です。
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今度いつ行こうかね~と友人と話しています。年間パスポート買わなきゃ。
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by nekotaro-x | 2012-05-28 12:49 | 花を愛でる

二輪草ニリンソウ  アリタキ植物園

私の住む町にあるアリタキ植物園。
ここは高校の生物教師だった故・有瀧(ありたき)龍雄氏の個人所有の植物園だったのが、市に寄贈されたものです。有瀧氏が生前世界中から集めた300種1200本余りの樹木園で、7200㎡の広さを持ちます。
これを個人で作り上げたなんて、すごい、のひと言です。高校での授業にもこの植物園が利用された、といいますから、植物への情熱の成せる業といえましょう。

私は時々ここに出かけるんですが、花でさえ無知、木ともなるとさらなる無限無知。
それでも大木の荒々しい幹の皮や、空をおおうほどのうっそうと茂る枝葉を眺めながら
園内を散歩するととてもいい気持ちです。
また、ここはボランティアの方がたのお世話で保存されているんですが、その方たちから聞けるお話がとても楽しいです。

今、園内でニリンソウの花が咲いています。
初めて目にしましたが、白く可憐な花です。
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あまり日の当らない山林のふちなどに群生するそうです。山菜として食用されることも。
最近、北海道でこのニリンソウと間違えてトリカブトを食べ、命を落としたというニュースもありました。同じキンポウゲ科のニリンソウとトリカブト。葉の形が似ているため誤ってトリカブトを摂食してしまう事故は、過去にも何度となくあったといいます。

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これはニリンソウの葉。

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同じ植物園にはヤマトリカブトも生えていて、これがヤマトリカブトの葉。
ニリンソウに比べてやや葉形が細い。並べて見ると違いがわかりますが、記憶だけに頼ると間違いそうな似た形です。

トリカブトは強い毒性を持つ植物ですが、古来生薬として(附子ぶし、という)漢方薬に配合されてもいます。その場合もちろん弱毒化の処理をしており、トリカブトをそのまま食用にすると、毒性が強すぎて命にかかわることになります。

そも薬のルーツをいえば、そこらへんの草や樹木の葉や根や茎を食べてみたらいろいろな作用を体に及ぼした、というあたりだと思うのですが、薬になるものもあれば、毒になるものもある、その歴史は多様でいろんなドラマもあったのでは、と想像します。

脱線しましたペコン。植物園に戻ります。

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アメリカハナズオウがちょうど花をつけていました。
ハナズオウに比べ少し花の色が淡いような。

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シロバナアケビの花も咲いていました。
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同じ木に雄花と雌花が咲きます。
右の大きい方が雌花、左の小さいのが雄花だそうです。

4月~6月は多く木が花を咲かせる時期です。
この時期は、間をおかずに訪れたらきっとたくさんの新しい発見があることでしょう。
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by nekotaro-x | 2012-04-25 16:36 | 花を愛でる

春は桜

先週金曜日、馬酔木を見た同じ「花田苑」では、桜の花は見おさめ頃でした。
ここは、ソメイヨシノ以外にも、枝垂れ桜や大島桜が見られます。
ここ2、3日は風もあり花びらがひらひらと散るさまはほんとうに絵のようでした。
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日本庭園のせせらぎに散った花びらが、水面に敷き詰められたように。


ところ変わって同日、元荒川沿いの桜並木。
川の両岸に桜、という場所もあって、周囲をも染めあげるというにふさわしい
桜スポットです。

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菜の花とコラボ。桃色と黄色の組み合わせは春ならでは。

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どれくらいの樹齢かわかりませんが、なかなか見事なソメイヨシノの幹です。


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やはり桜は春のシンボル。
桜の話題がのぼる頃、春の訪れを感じ、葉桜を見ては過ぎゆく春を予感する。
桜のあとはいよいよ百花繚乱の季節が始まります。
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by nekotaro-x | 2012-04-16 08:40 | 花を愛でる

馬酔木 あしび(あせび)

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ちょうど盛りのアセビ(アシビ)の花

たまたま散歩で訪れた花田苑という日本庭園。ひらひらと花びら舞う桜もきれいでしたが、このアセビもあふれんばかりに花を咲かせていました。

堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』は馬酔木(あしび)にちなむ小文です。
馬酔木の白い花の咲く中を歩くのを楽しみに奈良を訪れたと書かれています。
そして浄瑠璃寺の馬酔木は古代へと時間を巻き戻し、懐古の気持ちを呼び覚ませる
ようだ、と。
その文を読んで後、「あしび」という花木の名が何か不思議な印象を持って私の中の片隅に残っていたのですが、ついぞ花の姿を見たことがなく、ようやく思いがけず、しかも満開のあしびに出会えることになりました。

その昔、万葉人にとって、アシビという花木はただの花以上の存在であったといいます。
万葉集にはアシビを詠み込んだものが10首あります。

  磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど
    見すべき君が 在りと言はなくに


これは大伯皇女(おおくのひめみこ)の歌。
大伯皇女は天武天皇の皇女で伊勢の斎宮(いつきのみや)でしたが、
弟の大津皇子(おおつのみこ)が、天武崩御間もなく謀反を企んだ疑いをもたれ
刑死します。(天武の後妻の持統天皇の策略であるといわれる)
その遺骸を改葬した時の歌といいます。
《(水辺の)岩の上に咲く馬酔木を手折ってあなたに見せたいのだが、誰もあなたに会ったとは言って(なぐさめて)くれない》

「磯の上」という水辺は聖なる場所。
ここに咲く馬酔木の花は繁栄を意味する聖なる植物であり、この神木としての力で大津の鎮魂を果たす、という意味合いがあったと考えられているそうです。
アシビを詠み込んだ他の歌にもアシビが聖樹であるという痕跡をもつものがあり、万葉の頃の神木としてのアシビが偲ばれます。

ところが以後の古今集などからはアシビは歌題として姿を消します。
それどころか平安末期~鎌倉時代には祈祷の護摩木として用いられており、これは繁栄でも息災でもなく呪詛の祈りのために焚かれたそうです。

  おそろしや あせみの枝を 折りたきて
    南に向かひ いのる祈りは   
藤原光俊(夫木(ふぼく)和歌集、鎌倉時代)


理由はわからないが、祝い木であったのが後の時代に呪い木と転じているようです。

アセビには白い清楚な花の風情とは裏腹に、葉や枝には神経毒があり、馬や鹿が食べると酔ったようにフラフラと倒れたことから「馬酔木」という漢字があてられました。
農業にとって馬や牛は大切なもの、ゆえに農家の敷地内にアセビは植えませんでした。農家の人にはアセビは忌み嫌われたのかもしれません。
こういうことが人にアセビの怖さを浸透させ、呪い木として見なされるようになったのでしょうか。

忌まわしい木という伝えが残る(「池坊専応口伝」などに縁起の悪い木と記されている)
一方で、古信仰の祝い木としての名残がある地方もあるといいます。伊勢や山口県のある村では正月の飾りにこのアセビの葉を使うのだそうです。
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いずれにしろ、古代の香りする謎を孕んだこの花が堀辰雄にあこがれを抱かせたのかもしれません。

壺の形の小さな花が房になって垂れ下がっているのが見事なほどですが、少し遠目に見るとまるでびっしりと実った稲穂のようにも見えます。
日が当たるとその白い色が輝き、私としては「栄える木」としてのアセビを目の前にしているように思えるのですが。
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by nekotaro-x | 2012-04-14 17:13 | 花を愛でる