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向島百花園1江戸は文化文政時代につくられた、文人たちの集う草園でした。 作ったのは裕福な商人・佐原鞠塢(さはらきくう)。親交のあった文人たち、漢詩人や書家、画家などの交流するサロンのような場であったといいます。 庭のしつらえも、庭遊びやお茶会にふさわしい、風流なおもむきある草園になっています。 今は新緑の季節、木々は青々としていますが、なにぶん花が少ない時期。 それほど広くはない庭園内を友人とうろうろしていると、ひとりのおじさんが声をかけてきました。こ、こんなところでナンパ?・・・なわけはなく、このおじさんは植物博士ともいうべき、膨大な植物に関する知識を持った人で、明らかに無知そうな我々にいろいろ教えてくれたのでした。 びっしり2時間、小雨に打たれながら、聞いた話は実に興味深かったです。 (あらかた忘れてしまったが・・・) その博士曰く、「植物のおもしろさは、その後ろにある文化史だよ。当時の人々がその植物をどう見ていたかを探るのがおもしろいんだよね。」 う~ん、師匠と呼ばせていただきたいと思うほど、今私の中に芽生えつつある植物への興味をズバリ言い当てていただきました。なわけで、とても楽しい時間でした。 この百花園は現在は東京都の管理下にあります。園の入り口にある管理人さんたちの部屋には、創設者、佐原鞠塢翁の子孫になる方がいらっしゃるそうです。 東京都の職員さんたちが、園内の植物を数日ごとに調査して、「お花の見頃情報」なるものを随時更新していくそうです。これを見るとその時の花の状態(見頃とかもう終わったとか)を知ることができ、とても重宝なのだそうです。 (それを手に入れる裏ワザ?も教えていただきました) さておじさんが教えてくれたいちばんの見頃はこれです。 漢字で書くと唐種招霊。字から察するになにやらいわくありげです。 モクレンの仲間にオガタマノキというのがあって、そのオガタマノキ属に属する木です。 オガタマノキが日本自生なのに対して、こちらは字のごとく中国産。 江戸時代に来日したそうです。 オガタマノキというのは「招ぎ霊(おぎたま)」から転訛した名で、神前に供えて神霊を招ぎ奉る木であったということです。 サカキと同じく神木なのですね。各地の神社にも植えられているそうです。 カラタネオガタマの方は神事には使われていなかったと思いますが、 名前の由来はそういうことですね。 この花はとても甘い芳香があり、バナナやバニラに似た香りなのだそうです。 顔を近づけると微かにそんな匂いがしましたが、お天気の良い午後にはそれはよく香るのだそうです。そういえば、トイレの横に植えられていましたが、そういう理由? あといくつか写真を撮って来たので、次回書きとめておきます。 そうだ、百花園から見えた、今話題(すぎる)のスカイツリー。 この日は曇り空で、ぼんやりと存在感薄いスカイツリーで良かった?です。 今度いつ行こうかね~と友人と話しています。年間パスポート買わなきゃ。
by nekotaro-x
| 2012-05-28 12:49
| 花を愛でる
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